里山保全体験レポート 1月8日(土)

今回の参加者は、おひとりでしたが工作好きの成人(元子供)です。『好きこそものの上手なれ』通りサポーターさんからひと通りの説明と、道具の使い方を教わると自分から積極的に竹細工を始めていました。


 黙々と作る姿に見とれていた私も子供の頃の悪戯心がよみがえり、仲間に入ることにしました。挑戦は、或るところで見た『竹製長靴ベラ』です。
 長さは1mくらい、濃いべっ甲色は長い年月が感じられ、握りの部分は節が詰まっていて色々な形の模様が彫られていました。
通常の長靴ベラとは異なる竹を選び80cmで切断し、5分割し長靴ベラの原型をサポーターさんと作りました。最初は、竹の内側をナタで削り取ります。竹は先端から根元に向かって削ることが原則です。


 ナタを竹の先端に当てハンマーで軽く叩き内側の柔らかい部分を削り取ります。
 何回か繰り返して全面に道管が見えてきたら丁寧に目的に合わせた厚さになる様に削り出します。
 次に柄の長さを決めて少し細くします。あまり細くすると装飾用の模様を作る事が出来ません。電動サンダーで厚さ調整や型作りをすると切り出したばかりの竹は、道管に多くの水分を含んでおり、削りかすがサンダーベルトにこびり付き効率が悪くなります。ワイヤーブラシでベルトにこびり付いた削りかすを取り払い再挑戦です。取っ手を細く削りだしたところで本日の体験時間が終了です。
 

サポーターさんからは、『長く使っているとべっ甲色になるから大事に使いなさいよ』と声を掛けられました。
 ご参加下さった方は、体験時間内に8点もの作品を完成させていました。