ジュニアくらぶ(紙漉き) 3月19日(日)

ジュニアくらぶでは公園に生えているヒメコウゾを利用して、毎年3月の最後の活動の時に紙すき体験をしています。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和紙」の原料はコウゾです。自然に生えているヒメコウゾはその原種といわれています。普通なら邪魔な雑木として除かれてしまうヒメコウゾ、ただ伐採するのではなく、和紙にして“資源活用”するのもありでしょう。文化遺産とはちょっと違ってワイルドなジュニアくらぶの紙漉きは、 ヒメコウゾの幹を煮出したものの樹皮をむくことからはじまります。

トントンたたいて、 せんいをバラバラにむけたら一番外側の黒皮をはがしカンピョウみたいな「白皮」の状態にして叩き ます。叩いて叩いて繊維をバラバラに細かくします。繊維が細かくなったら水に溶 かしてハガキ大の紙漉き器に流し込みます。このプロセスは叩きが重要。日頃のうっ憤を晴らすか?のごとく、こん棒で叩きまくる姿はどこか原始の紙づくりのようです。かなり細かく繊維がほどけないと和紙の域には近づけませんが、まだまだのようす。そこで、「リーサルウェポン」フードプロセッサーの登場です。

紙漉き器への流し込み、簾を反転して平らな面に移し、水気を切ればコウゾ紙の出来上がり。水をいっぱい使う作業は少し冷たかったかもしれないけれど、吞み込み早く何回も漉き込みに挑戦する子どもたちには、それを上回る面白さがあったようです。来年は、「竹の紙」づくりもできるといいなと思っています。竹紙で、都 筑中央公園に限らず都筑の「竹やぶを美しい竹林に」が実現するといいですね。 親子自然体験部会 KK記